米、ベネズエラ金輸出に制裁 トランプ氏が大統領令に署名=補佐官

2018/11/02 更新: 2018/11/02

[ワシントン 1日 ロイター] – トランプ米大統領は、ベネズエラの金輸出を標的とした制裁を発動する大統領令に署名した。ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)が1日、明らかにした。

米国民が、ベネズエラによる「腐敗した、もしくは不正な」金販売に関与する団体や個人と取引することを禁止し、同国の反米派マドゥロ大統領に対する圧力を強める。

米中間選挙を来週に控える中、ボルトン氏はフロリダ州マイアミで演説し、トランプ政権がベネズエラをはじめ、キューバやニカラグアに対する強硬姿勢を維持していくことを確約した。

マイアミはキューバ系米国人やベネズエラなどからの移民が多く、ボルトン氏の発言は好意的に受け取られる公算が大きい。

ボルトン氏は「マドゥロ政権はこの(金)セクターを違法行為の資金源にして、国庫を潤し、犯罪組織を支援している」と指摘した。

また、キューバはベネズエラのマドゥロ政権を支援していると述べ、両国の緊密な関係に言及。

米国務省が「数日中」にキューバ軍・情報機関に関連する組織のリストに二十数社を追加すると明らかにした。米国の個人・企業はこれらの組織と取引することを禁止されている。

ニカラグアについてはオルテガ大統領の反対派への弾圧を批判。同国政府は、「非常に近い将来」に講じられる措置をもって「米国の強力な制裁計画の影響を十分に感じるだろう」と述べた。

Reuters
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