米ユダヤ教会銃撃で11人死亡、憎悪犯罪法などで容疑者訴追

2018/10/29 更新: 2018/10/29

[ピッツバーグ 28日 ロイター] – 米東部ペンシルベニア州ピッツバーグのシナゴーグ(ユダヤ教会堂)で27日、礼拝中に男が銃を発砲し、11人が死亡、警察官4人を含む6人が負傷した。

容疑者の男はインターネット上で反ユダヤ主義の投稿をした経歴があり、「全てのユダヤ人は死ぬべきだ」と叫んで信者に発砲した。男は銃撃戦の末に身柄を拘束され、連邦憎悪犯罪法などに基づき訴追された。

トランプ大統領は事件について、純然たる悪との見方を示し、憎悪を乗り越えるよう国民に呼びかけた。

米国では前週、民主党関係者などに爆発物とみられる不審物が送られる事件も起きており、トランプ大統領の敵対的、国家主義的な発言が過激主義者を勢いづけているとの声も一部で上がっている。

民主党のアダム・シフ下院議員は28日のCNNの番組で「トランプ大統領のやり方は米国を分断するものだ」と批判した。

トランプ氏は、シナゴーグに武器を持った警備員がいれば事件を防ぐことができた可能性があるとの見方を示した。

一方ピッツバーグ市長は、非理性的な者が銃を入手しないようにするほうが暴力を防ぐより良い方法だと述べた。

10月28日、米東部ペンシルベニア州ピッツバーグのシナゴーグ(ユダヤ教会堂)で27日、礼拝中に男が銃を発砲し、11人が死亡、警察官4人を含む6人が負傷した。事件現場のシナゴーグ前で27日、犠牲者を悼む市民(2018年 ロイター/John Altdorfer)
Reuters
関連特集: 国際