[シドニー 25日 ロイター] – オーストラリア連邦統計局が発表した第2・四半期の消費者物価指数(CPI)統計では、コアインフレ率が豪準備銀行(中央銀行)の目標を下回る水準にとどまり、緩和的な金融政策が長期にわたって続くとの見方が強まった。
第2・四半期の豪CPIは前期比0.4%上昇。伸び率は第1・四半期と比べて横ばいだったが、市場予想の0.5%上昇をわずかに下回った。
前年比では2.1%上昇。市場予想は2.2%上昇だった。豪中銀が基調的なインフレ率として重視するトリム平均値は前年比1.9%上昇で、市場予想と一致した。
トリム平均値は中銀の長期目標レンジ(2─3%)を10四半期連続で下回り、過去最長記録を更新した。
雇用拡大にもかかわらず賃金の伸び率が過去最低水準近辺で推移したことが、インフレ率の主な抑制要因となった。
また原油価格の上昇を受けて第2・四半期の貿易財価格が0.5%上昇した一方、非貿易財の価格は0.3%上昇にとどまった。特に政府が価格決定に関与しない財・サービスの価格はほとんど上昇しなかった。
第2・四半期は休暇旅行や野菜の価格が下落した一方、ヘルスケアやガソリンの価格上昇がCPIに寄与した。
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