[ワシントン 27日 ロイター] – ポンペオ米国務長官は27日、上院歳出小委員会の公聴会で証言し、米国が求める完全な非核化の範囲を北朝鮮が理解していることを確信していると言明した。
「われわれはこれまでの対話で、完全な非核化が何を意味するかについて、かなり明白にしていた」と述べた。
また、北朝鮮との協議を自身が主導すると述べたが、「北朝鮮はこの公聴会を見ている」として詳細には踏み込まなかった。
長官はさらに、対北朝鮮制裁の履行で中国が「若干」後退しているとし、「中国が半年前や1年前ほど厳格に国境地帯の管理を行っていない状況が見られる」と指摘した。
議員からは、トランプ大統領が今月12日の米朝首脳会談後に北朝鮮の核の脅威はなくなったとの認識を示したことについて質問が出た。
ポンペオ長官は、北朝鮮との緊張を緩和したことで脅威を後退させたとして大統領の発言を擁護し、「(大統領の)指摘は妥当だ。今のところわれわれはリスクを減少させている」と述べた。
トランプ大統領は先週、朝鮮戦争で行方不明となった米兵の遺骨返還に北朝鮮が着手したと述べたが、ポンペオ長官は、米国に引き渡された遺骨はまだないと明らかにした。その上で、「そう遠くない将来」に遺骨を受け取ることを楽観視していると述べた。
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