小田原開府500年 人気花見スポット小田原城で花見を楽しむ

関東で屈指の名所として、「日本さくらの名所100選」にも選定される小田原城、今年は小田原開府500年にあたり、小田原城址公園では記念イベントが目白押しとなっている。

「日本100名城」としても知られる小田原城は、永正15年(1518年)に北条氏綱が小田原に在城し、小田原の町が開かれてから500年目を迎える。一昨年前、天守閣がリニューアルし、小田原城址公園内では天守閣を中心に約300本のソメイヨシノが咲き誇り、シーズンには30万人を超える観光客が訪れる人気の桜のスポットだ。

小田原城本丸広場では、桜の開花時期に合わせて、LEDパーライト30台と12台のソーラーライトが広場を幻想的な雰囲気に包みこむ。また様々な光の色が作れるLEDライトにより、時間帯によって色彩が変化する演出が施される。

また城址公園の中でも一番人気のフォトジェニックスポットである地上38.7メートルの天守閣を見上げる本丸広場は期間限定で、天守閣を19時まで開館を延長。天守閣の展望デッキからの桜ライトアップと小田原市街の美しい夜景、相模湾の絶景は一見の価値あり。

(小田原市)

また土日など期間限定で(4月1日~8日は連日)、こたつ座敷が本丸広場に登場。2卓8席のこたつ座敷では、寒い日でも、昼夜を問わず桜を満喫できる。花冷えという言葉があるくらい意外に寒い時期だけに花見客にはうれしい。こたつに併設されたエリアでは、白身魚と自然薯の柔らかな食感が特徴の「じねんじょ棒」、鯖のすり身を香ばしく焼き上げた「さば棒」、13蔵の神奈川純米酒、緑茶(和菓子付き)、さらに本丸広場限定企画として桜リキュールを使用した「生桜エール」が販売など、「花よりお酒」の人にはたまらない企画かもしれない。こたつにあたりながら桜の下で花見で一杯というのもなかなか雅な体験ではないか。

その他にも、城址公園のお堀を沿って歩き、天守閣へ向かう正規登城ルートには、お堀の水面に映る桜の木々や、今年3月4日に架け替え工事を完了し、28年ぶりに生まれ変わった「住吉橋」、小田原市の天然記念物でパワースポットとしても知られる、幹回り4.5メートルに及ぶ小田原市内最大の巨木「イヌマキの木」、長興山紹太寺(ちょうこうざんしょうたいじ)のしだれ桜、沼代(ぬましろ)桜の馬場など隠れたフォトスポットがたくさん。

隠れたフォトスポットがたくさん(小田原市)

3月下旬から4月上旬にかけては、桜の見頃に合わせ小田原城址公園を中心に「小田原桜まつり」が開催され、夜にはお堀にライトアップされた桜と城址公園の幻想的な姿を堪能できる。また小田原城二の丸広場では「第22回小田原かまぼこ桜まつり」(3月30日~ 4月1日)、「小田原おでんサミット2018」(4月7日、8日)と開催され、見るだけではなく美味しいものも楽しめるようだ。

第22回小田原かまぼこ桜まつり、限定品のかまぼこ販売や、名人による板つけの手作り実演の他、誰でも気軽に楽しめる企画が目白押し(小田原市)