人生で一度は見たい幻の景色! 自然が生んだ絶景、日本三景「天橋立」の雪化粧

日本の心、日本の文化を体現する都「京都」。その魅力は海外まで伝わり、多くの観光客が訪れています。しかし京都府には、古都京都だけではなくまだ知られていない様々な魅力が詰まったエリアがあります。そんなオススメの観光スポットをご紹介します。

天橋立は、京都府宮津市の宮津湾と、内海の阿蘇海を南北に隔てる砂嘴(さし)です。水位の変化などにより何千年もの歳月をかけて自然が生み出したこの造形が、天に架かる橋のように見えることから「天橋立」の名が付きました。幅は約20~170m、全長約3.6kmの砂浜に、大小約8,000本もの松が茂っている珍しい地形であり、宮城県の「松島」、広島県の「宮島」と並び、日本三景とされています。

天橋立は、展望所から眺めるのはもちろん、天橋立の中を歩く、自転車や船で渡る、海水浴場で泳ぐなど様々な楽しみ方があります。

中でも冬の天橋立は、雪景色が魅力。特に寒い日の朝には松の上まで雪に覆われますが、日が昇り気温が上がると松の雪が解け落ちるため、その希少さから「幻の景色」とも言われています。

天橋立の海沿いには、 “三人寄れば文殊の知恵”ということわざで有名な「智恩寺」があり、日本三文殊のひとつです。現在、手水鉢として使われている鉄湯船は、国の重要文化財に指定されています。

三人寄れば文殊の知恵ということわざで有名な「智恩寺」。日本三文殊のひとつ(京都府)

そんな「智恩寺」の門前では、食べると智恵を授かるという天橋立の名物「智恵の餅」が売られています。「智恵の餅」が味わえるのは、享保年間(江戸時代中期)に、智恩寺の許可を得て店を構えたという門前に並ぶ四軒茶屋(吉野茶屋・彦兵衛茶屋・勘七茶屋・ちとせ茶屋)のみです。その餡の色や甘さ、餅の柔らかさは各店で異なります。

「智恩寺」の門前で売られている天橋立の名物「智恵の餅」。食べると智恵を授かるという(京都府)

(出典 京都府)