調査

クールビズ期間で気になること 1位がニオイ(体臭)スメハラ認知率は45.8% 

環境省の発表によると2017年のクールビズ期間は5月1日〜9月30日。メンズデオドラント製品やヘアワックス製品で知られるマンダムは、この期間におけるニオイ問題の現状や職場のニオイに関する意識調査を行った。汗をかく季節の中で気になることは1位「ニオイ(体臭)」、2位「汗をかく」、3位「汗染みができる」であることが明らかになった。

同社が2014年に実施した同様の調査結果と比べて1位と2位が逆転した。「汗をかく」という自身の不快感よりも周囲の不快感にもなりうる「ニオイ(体臭)」を気にする人が多く、働く人々のニオイに対する意識の高さが垣間見えると分析した。

さらに、職場の「嫌だ」と感じるニオイについて、1位「体臭」2位「口臭」3位「タバコのニオイ」となっており、体臭が気になって仕事に集中できないことがあると示した者は56.2%にも上る。

臭いのハラスメント 認知度高まり

そして、「スメル(臭い)ハラスメント(以下、スメハラ)」の認知率は3年前に比べて2倍以上の45.8%に増加した。男女別に見ると、女性の方が約1割スメハラの認知度が高いことが分かった。また、4割の人が「職場にスメハラがある」と回答し、6割が「確かに問題である」と認識されていることが明らかになった。これについても、女性の方が男性より1割以上高い結果になっており、女性は男性よりもニオイ問題に対して関心を持っていることが推測される。

一方、「職場としてのニオイ対策への取り組み実施」はわずか10.4%で、「職場にスメハラがある」と回答した4割の人との間にギャップが存在していると明らかになった。なお、具体的な対策として、最も多いのは「消臭スプレー等の社内設置」、次は「空気清浄機の設置」「換気」の順になっている。

 調査は5月、東京、大阪で働く男女25~49歳の1,028人(男性525人、女性503人)を対象に、インターネットで行った。

マンダムは、「ニオイの問題はますます重視されるようになり、仕事の支障はあるものの、ニオイ(体臭)については個人に指摘しにくいという声も多い。職場が対処する課題として、正しい認識と適切なケアを学ぶ等、対策が求められるかもしれない」と調査結果を分析する。

(編集・豊山)