新潟市の「史跡古津八幡山 弥生の丘展示館」で6月25日(日曜)まで企画展「古津八幡山遺跡の保存・活用」を開催。国史跡古津八幡山遺跡保存活用計画の策定を記念し、発掘調査や復元整備、活用などの写真や模型を展示しています。

また、同所で6月4日(日曜)まで「第1回古津八幡山遺跡フォトコンテスト入賞作品展」を開催。

国史跡古津八幡山遺跡とは

新潟市秋葉区に所在する弥生時代後期の高地性環濠集落(丘の上で濠や土塁に囲まれたムラ)や古墳時代に築かれた新潟県で最大(直径60m)の古津八幡山古墳などがある遺跡で、2005年に国史跡に指定されています。

2012年に遺跡に関わる展示や体験学習が行える施設として「史跡古津八幡山 弥生の丘展示館」がオープンし、2015年には遺跡の一部の復元が終わり、公開しました。遺跡では7棟の竪穴住居や土塁・濠などの環濠、古津八幡山古墳が復元されており、当時にタイムスリップしたような景観が広がっています。また、弥生の丘展示館では、勾玉づくりや弓矢体験など月ごとに変わる体験学習が予約なしでいつでも行うことができ、人気を博しています。

古津八幡山遺跡は新潟市を代表する里山である新津丘陵の自然豊かな環境のもと、また「花と遺跡のふるさと公園」内にあり、新潟市新津美術館や新潟県立植物園とも隣接しており、一日中楽しめる場所です。

【史跡古津八幡山 弥生の丘展示館】
開館時間:午前10時から午後5時 入館及び観覧無料
休館日:月曜日・休日の翌日 年末年始(月曜日に開館している日もあり)
〒956-0846 新潟市秋葉区蒲カ沢264番地(花と遺跡のふるさと公園内)電話番号:0250-21-4133

復元された竪穴住居(新潟市)

■企画展「古津八幡山遺跡の保存・活用」

2017年に弥生の丘展示館にて開催する全4回の企画展の第1回にあたります。これまでの古津八幡山遺跡の発掘調査や整備の概要、古津八幡山遺跡の過去・現在・未来を豊富な図や写真、模型を用いながら紹介しています。
会期:2017年4月4日(火曜)から6月25日(日曜)
会期中の休館日:4/10・17・24、5/8・15・22、6/5・12・19
会場:史跡古津八幡山 弥生の丘展示館

■「第1回古津八幡山遺跡フォトコンテスト入賞作品展」
古津八幡山遺跡の復元・公開と保存活用計画の策定に伴い、遺跡がより活用されるように、遺跡の魅力を再発見することを目的として、2016年12月から2017年3月まで古津八幡山遺跡を題材とした作品を募集しました。69点もの作品が応募され、全作品展示による一般投票と審査員による選考により、11点の入賞作品が決定しました。この厳選された入賞作品を展示しています。
会期:2017年4月29日(土曜)から6月4日(日曜)
会期中の休館日:5/8・15・22
会場:史跡古津八幡山 弥生の丘展示館

■お問い合わせ先
新潟市文化財センター
TEL:025-378-0480


(編集・甲斐 天海)